彫像しました-1-
石の彫刻をいたしました。
今回の発端は遡ること3年くらいになるでしょうか。妻のお友達のご主人のお兄さんが経営しているタラコデザインで【IC10】というフリーペーパーを発刊することになり、光栄なことに私めが取材をしていただきました。
そして、去年(2011)の12月に高崎市の山名八幡宮でタラコデザインによる中村紋子さんの写真展【Silence】が催され、お声がけいただきそのイベントのお手伝いをすることになりました。
そのときに「石の彫刻してみませんか?」というお話を向けていただきまして、進展があり実現したしだいです。
タラコデザインにての打ち合わせの模様。【コチラはその時の様子を記事にしてくださったサイト】
ド田舎モノの私には東京に行くのはなんとなく息を止めて水に潜っているような感覚がします。人がたくさんいて、毎日がお祭り状態。でもiPhoneのお陰で道に迷わず到着できました。
すると高崎市議で山名八幡宮の宮司の高井さん。写真展で司会をなさった谷さん、タラコデザインの皆さん、そして【のんちゃん】の生みの親、中村紋子さんがいらっしゃいました。高井さんは別件で上京なさっていたそうですが、またお目にかかれました。
打ち合わせした原図。このキャラクターの名前は【のんちゃん】です。産みの親は写真家の中村紋子さん
こちらが彫刻前の石です。30cm×30cm×16cmの大きさです。花崗岩(かこうがん)という岩石で、一般的には【白みかげ】と呼ばれています。今回の石の産地は茨城です。
だいたい大まかな下絵を描きました。
粗取りしました。下絵の外側のやや外の辺りまで切削機で切り込みをいれます。
これがその機械です。水を出しながら人造ダイアモンドの刃で石を切ります。危険ですからお子様は触らないようにお願いします。
概ね24cm程度の厚みのものまで切ることが出来ます。もうひとサイズ大きな切削機も弊店には設備してあります。
切り込みを入れ、残った部分をコツコツと叩いて落としていきます。もう一度下絵を描いてみるとのんちゃんが少しずつ浮かび上がってきます。
叩いて落とした残りのバリをダイアモンドのグラインダーで削って滑らかな下地を作って、今度は横からの下絵を何となく描きます。
だいたいの高さを正面の下絵を合わせて描きます。頂点は鼻で、少しずつ後へ下がって目や口があるはずなのですが、そのへんのイメージがイマイチつかみ難いと感じました。立体は難しいですね。