お墓じまいの流れ完全ガイド|8つのステップで安心準備

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「このお墓、私たちの代でどうにかしないと」――その決断を支えます

先日、榛東村のお客様からこんな言葉をいただきました。「やっと決心がついて、ホッとしました」。その方は3年ほど悩まれていたそうです。お墓じまいは、先祖代々受け継いできたお墓に関わる決断だけに、簡単には踏み切れないものです。

私たち長沼石材店には、年間数十件のお墓じまいのご相談が寄せられます。その多くが「何から始めればいいのか」「寺院にどう伝えればいいのか」「費用はどのくらいかかるのか」という不安を抱えていらっしゃいます。

この記事では、高崎市金古町で94年にわたりお墓と向き合ってきた私たちが、お墓じまいの流れを8つのステップに分けて解説します。現場で実際に経験してきたこと、お客様から教わったこと、そして時には失敗から学んだことも含めて、正直にお伝えします。

なぜ今、お墓じまいを選ぶ方が増えているのか

赤城おろしが吹き抜ける真冬の日、前橋市の墓地で作業をしていたときのことです。隣の区画のお墓にお参りに来られた70代の女性が、「ここも誰も来なくなってしまって…」と寂しそうにつぶやかれました。そのお墓は苔むして、花立ては倒れかけていました。

少子化、核家族化、都市部への人口集中――。統計上の数字ではなく、私たちは現場でその現実を日々目の当たりにしています。高崎市や榛東村、吉岡町でも、管理されなくなったお墓が少しずつ増えています。

お墓じまいを選ばれる理由は、ご家庭によって本当にさまざまです。

  • 「子どもたちは東京と大阪。自分の代で整理しておきたい」
  • 「足腰が弱って、坂道の多い墓地まで通えなくなった」
  • 「一人っ子同士の結婚で、両家のお墓を維持できない」
  • 「寺院との関係が薄れ、檀家を続けることに負担を感じる」

どれも切実な事情です。そして大切なのは、お墓じまいは「先祖を粗末にすること」では決してないということです。むしろ、今の自分たちにできる形で、きちんと供養を続けていくための前向きな選択だと、私は現場で接してきたご家族の姿から感じています。

まず知っておきたい「墓じまい」と「改葬」の違い

初めてご相談に来られる方の多くが、この二つの言葉を混同されています。実は私たち石材店も、お客様とお話しする中で言葉の使い分けには気を配っています。

墓じまいとは、既存のお墓を撤去して、墓地を更地にして返還すること。石塔を解体し、基礎のコンクリートまで撤去して、きれいな土に戻す作業です。

改葬とは、お墓に納められている遺骨を別の場所へ移すこと。法律用語でもあり、役所での手続きでもこの言葉が使われます。

実際の現場では、多くの場合この二つは同時に進行します。お墓を撤去して(墓じまい)、遺骨を新しい納骨先へ移す(改葬)。このセットで考えていただくとわかりやすいかと思います。改葬の詳しい流れについては、お墓の引越し(改葬)の解説記事でもご紹介していますので、よろしければご覧ください。

お墓じまいの流れ――8つのステップ

ステップ1:ご家族・ご親族での話し合い

これが最も大切で、そして最も時間がかかるステップです。正直に申し上げて、ここで躓いて計画が止まってしまうケースを何度も見てきました。

以前、渋川市のお客様で、ご兄弟5人のうち4人は墓じまいに賛成だったのに、一番上のお兄様が「先祖に申し訳ない」と強く反対されていたことがありました。最終的には、私も同席させていただき、新しい永代供養墓での供養方法をご説明することで、ご理解いただけました。

話し合うべき内容は以下の通りです。

  • なぜ墓じまいをするのか、その理由と必要性
  • 遺骨をどこに移すのか(永代供養墓、納骨堂、樹木葬など)
  • 費用は誰がどのように負担するのか
  • いつまでに完了させるのか

お盆やお彼岸など、親族が集まる機会を利用して話し合われるご家庭が多いようです。大切なのは、一人で決めずに、関係する方全員の気持ちを聞くこと。そして、それぞれの想いを尊重しながら、現実的な落としどころを探っていくことです。

ステップ2:墓地管理者(寺院・霊園)への相談

ご家族の合意が取れたら、次は現在の墓地を管理している寺院や霊園に相談します。これが「一番緊張する」とおっしゃる方が本当に多いです。

寺院墓地の場合、檀家を離れることになるため、住職との関係性によっては話しづらいこともあるでしょう。でも、私が見てきた限り、多くの住職は事情を理解してくださいます。大切なのは、感謝の気持ちを持って、正直に事情を説明することです。

このタイミングで確認すべきことは以下です。

  • 墓じまいの手続きや規定
  • 離檀料の有無と金額
  • 閉眼供養(魂抜き)の日程調整
  • 埋葬証明書の発行について

離檀料については、法的な義務はありませんが、長年お世話になった感謝の気持ちとしてお渡しするのが一般的です。金額は寺院によって異なり、数万円から場合によっては数十万円まで幅があります。

もし話し合いが難航しそうな場合は、私たち石材店が同席して説明させていただくこともできます。第三者として客観的な情報をお伝えすることで、話がスムーズに進むことも少なくありません。

ステップ3:新しい納骨先を決める

遺骨をどこに移すか――。これは、これからの供養の形を決める大切な選択です。

高崎市や前橋市周辺では、最近は永代供養墓や納骨堂を選ばれる方が増えています。「子どもに負担をかけたくない」という想いから、寺院や霊園が永代にわたって管理・供養してくれる形式を選ばれるのです。

主な選択肢をご紹介します。

納骨先 特徴 向いている方
新しいお墓 自宅近くに新たに建てる 引き続きお墓参りをしたい方
永代供養墓 寺院が代々供養してくれる 後継者がいない方
納骨堂 屋内で管理、天候に左右されない アクセス重視の方
樹木葬 樹木の下に納骨 自然回帰を望む方
散骨 海や山に撒く 形式にこだわらない方

どの選択が正解ということはありません。ご家族の価値観や生活スタイルに合った方法を選んでいただければと思います。墓地選びの詳しい解説も参考にしていただけると幸いです。

ステップ4:行政手続き(改葬許可申請)

自治体を越えて遺骨を移動するには、市町村役場で「改葬許可証」を取得する必要があります。これは墓地埋葬法で定められた正式な手続きです。

必要な書類は以下の通りです。

  1. 改葬許可申請書 ― 市町村役場の窓口やホームページで入手できます
  2. 埋葬証明書 ― 現在の墓地管理者に発行してもらいます
  3. 受入証明書 ― 新しい納骨先の管理者に発行してもらいます
  4. 申請者の身分証明書 ― 運転免許証など

高崎市の場合は市役所生活環境課が窓口です。前橋市、榛東村、吉岡町、渋川市、安中市、富岡市など、それぞれの自治体で担当部署が異なりますので、事前に電話で確認されることをおすすめします。

遺骨が複数ある場合は、一体ごとに改葬許可証が必要になります。以前、安中市のお客様で7体分の申請をされた方がいらっしゃいましたが、書類の数に驚かれていました。少し手間はかかりますが、一つずつ丁寧に進めていけば大丈夫です。

ステップ5:閉眼供養(魂抜き)

墓石を撤去する前に、お墓に宿っている魂を抜く儀式が閉眼供養です。

真夏の午前中、吉岡町の墓地で閉眼供養に立ち会ったことがあります。蝉しぐれの中、住職の読経が響き、ご家族が静かに手を合わせる。その光景を見て、お墓はただの石ではなく、やはり大切な「場所」なのだと改めて感じました。

宗派によって考え方は異なりますが、仏教では一般的に行われる儀式です。菩提寺の住職にお願いし、お布施をお渡しします。相場は3万円から10万円程度です。

閉眼供養を済ませることで、ご家族の気持ちにも一つの区切りがつくようです。「これでお墓を片付けても大丈夫」という安心感が生まれるのだと思います。

ステップ6:墓石の撤去と更地化

改葬許可証が交付され、閉眼供養が済んだら、いよいよ私たち石材店の出番です。

正直に言って、この作業は体力的にも技術的にも大変です。真冬の榛東村の墓地で作業をしたときは、からっ風が容赦なく吹きつけて、手がかじかんで思うように動かなくなりました。それでも、お客様が長年守ってこられたお墓ですから、丁寧に、一つ一つの石に敬意を払いながら作業を進めます。

長沼石材店の作業の流れをご紹介します。

  1. 現地調査 ― 墓地の立地、通路の幅、重機が入れるかなどを確認します
  2. 遺骨の取り出し ― カロート(納骨室)から慎重に遺骨を取り出します
  3. 墓石の解体 ― 石塔、外柵、基礎コンクリートを撤去します
  4. 更地化 ― 墓地を平らにし、砂利や土で整えます
  5. 清掃 ― 周辺をきれいに掃除して、管理者に返還します

墓地によっては通路が狭くて重機が入れず、人力での作業になることもあります。高崎市の山間部の墓地では、石を一つずつ手で運び出したこともありました。大変でしたが、お客様から「本当にありがとうございました」と涙ながらに言っていただけたとき、この仕事をやっていてよかったと心から思いました。

私たちは近隣の方や他の区画にも配慮しながら、安全第一で作業を進めています。墓地改修の施工例も、ぜひご覧いただければと思います。

ステップ7:遺骨の移転と納骨

撤去が完了したら、遺骨を新しい納骨先へ移します。改葬許可証を新しい納骨先の管理者に提出して、納骨を行います。

新しいお墓に納骨する場合は、開眼供養(魂入れ)を行います。これは閉眼供養とは逆に、新しいお墓に魂を入れる儀式です。

以前、前橋市のお客様が「古いお墓から新しいお墓へ、ご先祖様も引っ越しされたんですね」とおっしゃっていました。その言葉がとても印象に残っています。場所は変わっても、供養する心は変わらない。それが大切なのだと思います。

ステップ8:撤去した墓石の処理

最後に、撤去した墓石をどうするかという問題があります。

多くの場合は供養のうえで適切に処分しますが、中には「一部を残しておきたい」とおっしゃる方もいらっしゃいます。墓石の一部を小さく加工して、ご自宅の庭に置かれたり、仏壇の横に飾られたり。形は変わっても、想いは残る。そんな選択もあります。

また、状態の良い石は研磨し直して、新しいお墓の一部として再利用することもできます。ご家族の想いに寄り添って、最適な方法をご提案いたします。

現場を知る石材店だからこそ伝えたいこと

とにかく早めの準備を

お墓じまいには、想像以上に時間がかかります。家族の話し合いだけで数か月、寺院との調整、行政手続き、施工日程の確保――。すべて含めると、3か月から半年、場合によっては1年以上かかることもあります。

特にお彼岸やお盆の前は、私たち石材店も予約が集中します。「来月のお盆までに」と言われても、物理的に難しいこともあるのです。余裕を持って、できれば半年以上前から準備を始めることをおすすめします。

費用の全体像を把握しておく

お墓じまいにかかる費用は、トータルで30万円から100万円程度が一般的です。内訳は以下の通りです。

項目 費用目安
離檀料 0円〜30万円
閉眼供養お布施 3万円〜10万円
墓石撤去・更地化 10万円〜50万円
行政手続き 数百円〜数千円
新しい納骨先 10万円〜(種類による)
開眼供養お布施 3万円〜10万円

墓石の大きさや墓地の立地条件によって金額は変わります。詳しくはお墓の費用に関するページもご参照ください。

寺院との関係は丁寧に

お墓じまいで最もデリケートなのが、寺院との関係です。長年お世話になった寺院だからこそ、感謝の気持ちを忘れず、丁寧に事情を説明することが大切です。

「経済的に厳しい」「遠方で通えない」「後継者がいない」――。正直に、誠実に事情を伝えれば、多くの住職は理解を示してくださいます。私もこれまで何度もお客様と一緒に寺院を訪問しましたが、話し合いが決裂したことは一度もありません。

大切なのは、誠意です。

よくいただくご質問

Q1. お墓じまいにはどのくらいの期間がかかりますか?

A. ご家族の話し合いから完了まで、通常3か月から半年程度です。行政手続きに1〜2週間、石材店の施工日程調整に数週間、寺院との調整にも時間がかかります。私たちの経験では、余裕を持って計画されたほうが、結果的にスムーズに進むことが多いです。

Q2. 離檀料は必ず払わなければいけませんか?

A. 法的な義務はありませんが、長年お世話になった感謝の気持ちとしてお渡しするのが一般的です。金額は寺院によって異なりますので、率直に相談されることをおすすめします。「いくらが適切ですか?」と聞いてみるのも、決して失礼なことではありません。

Q3. 遺骨が土に還っている場合でも大丈夫ですか?

A. はい、大丈夫です。土葬の場合や、長い年月で遺骨が土に還っている場合でも、その土ごと取り出して新しい納骨先へ移すことができます。作業は複雑になりますが、私たちは何度も経験していますのでご安心ください。

Q4. 親族の一部が反対している場合はどうすればいいですか?

A. まずは反対する理由をよく聞いて、丁寧に説明することが大切です。墓じまいの必要性、費用負担、新しい供養方法など、具体的な計画を示すことで理解が得られることも多いです。必要であれば、私たちが同席して説明させていただくこともできます。

Q5. 高崎市や前橋市でも対応してもらえますか?

A. はい、もちろんです。長沼石材店は高崎市・前橋市・榛東村・吉岡町・渋川市・安中市・富岡市など、群馬県北中西毛地域を中心に県内全域へ対応しております。現地への出張見積もりも無料ですので、お気軽にご相談ください。

最後に――想いを新しい形へ

先日、お墓じまいが完了したお客様から、こんな言葉をいただきました。

「最初は罪悪感があったんです。でも、新しい永代供養墓にお参りしたら、ご先祖様も『ようやく楽にさせてもらえた』って言ってくれている気がして」

お墓じまいは、決して後ろ向きな選択ではありません。時代に合わせて、今の自分たちにできる形で、ご先祖様への感謝を伝え続けること。それが本当の供養なのだと、私は現場で教わってきました。

春には桜が舞い、夏には蝉が鳴き、秋には金木犀の香りが漂い、冬にはからっ風が吹く。群馬の四季の中で、私たちは数え切れないほどのお墓と向き合ってきました。

その一つひとつに、家族の歴史があり、想いがあります。

高崎市金古町の長沼石材店は、昭和5年の移転開業以来94年にわたり、この地でお墓と向き合ってまいりました。お客様の想いに寄り添い、最適な方法をご提案することが、私たちの使命だと考えています。

「どこから始めればいいかわからない」「寺院との話し方が不安」「費用が心配」――。どんな小さなことでも構いません。まずはお話を聞かせてください。

お墓じまいは、ご先祖様への感謝を新しい形で伝える、人生の大切な選択です。その選択を、私たちは全力でサポートいたします。

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