立春を過ぎたとはいえ、ここ高崎市金古町では、まだまだ名物の「からっ風」が元気に吹き荒れています。
工場の外で石を扱っていると、乾燥した冷たい風が頬を刺しますが、このピリッとした空気感、私は嫌いじゃありません。「今年もまた、石屋の季節が始まるな」と身が引き締まる思いです。
さて、春のお彼岸を前にして、ご家族で集まる機会も増えるこの時期、「そろそろお墓を考えないとなぁ」というお声をよく耳にします。
でも、いざお墓を建てようと思っても、「まずは場所(墓地)をどうすればいいの?」「手続きが難しそう」と、最初の一歩で足踏みしてしまう方が本当に多いんです。
今日は、創業から100余年、地域の皆様と共に歩んできた石材店の5代目として、「後悔しない墓地選び」について、現場の経験を交えながら正直にお話ししたいと思います。
「墓地選び」は、家づくりと同じです
私は以前、住宅関連の仕事をしていました。
その経験から常々感じているのですが、お墓づくりは「家づくり」と本当によく似ています。
家を建てる時、土地の広さや日当たり、地盤の強さを気にしますよね。
お墓も全く同じです。ただ一つ違うのは、そこに住むのが「ご先祖様(そして将来の私たち)」だということ。
高崎市や前橋市、榛東村、吉岡町など、この北中西毛地域だけでも、公営霊園、寺院墓地、民営霊園と、選択肢はたくさんあります。
「どこが良い・悪い」ではなく、「ご家族にとってどこが一番居心地が良いか」。これを一緒に考えるのが、私たち石屋の最初の仕事だと思っています。
主な墓地の種類と、現場から見た「選び方」
地域柄、よくご相談いただく3つのタイプについて、私の肌感覚をお伝えします。
1. 公営墓地(高崎市八幡霊園など)
市町村が管理しているので、永続的な安心感があります。
特に八幡霊園などは人気が高く、募集の時期が決まっています(抽選になることも多いですね)。
- ポイント:宗教不問で自由ですが、石の形や高さに決まりがある区画もあります。申し込み時期を逃さないよう、早めの情報収集が大切です。
2. 寺院墓地(お寺の境内など)
ご住職が近くにいらっしゃるので、手厚い供養が受けられます。
「お寺付き合いが大変そう…」と心配される方もいますが、最近は檀家にならなくても利用できるお寺さんも増えています。
- ポイント:歴史あるお寺の境内は、静寂で心が落ち着きます。吉岡町や渋川市のお寺さんなど、私もよく施工に伺いますが、季節の花々が本当に綺麗なんですよ。
3. 民営霊園・共同墓地
地域の共同体(区や町内会)で管理している墓地や、宗教法人が運営する霊園です。
比較的自由度が高く、空きがあればすぐに申し込めるところが多いです。
- ポイント:「自宅から近い」という理由で選ぶ方が多いです。やっぱり、思い立った時にすぐお参りに行ける距離感は魅力ですよね。
それぞれの特徴については、墓地選びは未来の住所選びの記事でも詳しく書いていますので、よろしければご覧ください。
手続きの壁、私たちが一緒に乗り越えます
墓地が決まると、次は「申請手続き」です。
正直に言いますと、これが結構面倒なんです(笑)。
- 使用許可申請書
- 住民票や戸籍謄本
- 埋葬許可証(改葬の場合)
役所やお寺さんとのやり取りが必要になります。
先日、私も経営力向上計画の認定をいただくために書類作成と格闘しましたが、慣れない書類仕事というのは、それだけで胃が痛くなるものです(先日胃カメラを飲んだら、胃粘膜は非常に綺麗だと褒められましたが!)。
ですので、面倒な申請書類の作成や提出は、私たちにお任せください。
長沼石材店では、墓地探しから墓石施工の申請まで、トータルでサポートしています。
お客様は、どのようなお墓にしたいか、ご家族でゆっくり話し合う時間を作ってください。
現場からのアドバイス「雨の日こそ、現地へ」
これは私が尊敬する先輩の受け売りでもあるのですが、墓地選びのコツを一つ。
「天気の悪い日にも、一度現地を見てください」
晴れた日はどこも良く見えます。
でも、雨が降った時の水はけはどうでしょう?
今日のような空っ風が強い日、砂埃はどう舞うでしょう?
以前、前橋のお客様と一緒に雨上がりの現地を確認し、「ここは少し水が溜まりやすいから、基礎を少し高くしましょう」と提案させていただいたことがありました。
自然石を割る時に「石目」を読むように、その土地の「性格」を読んで対策を打つ。
見えない基礎工事に魂を込めるのが、私の信条です。
費用について正直にお話しします
お墓を建てるには、大きく分けて3つの費用がかかります。
- 永代使用料:土地を使う権利代(地代のようなもの)
- 墓石代:石材と工事費
- 管理料:霊園を維持するための年間費用
永代使用料は場所によってピンキリです。お墓の値段や費用については別ページでも解説していますが、ご予算の中で「土地」と「石」のバランスをどう取るか、プロとして正直にアドバイスさせていただきます。
まとめ:まずは「お散歩がてら」ご相談ください
墓地選びは、人生で何度も経験することではありません。
だからこそ、分からないことがあって当たり前なんです。
「まだ何も決まってないけど、話だけ聞いてみたい」
「うちの近所に空いてる墓地はある?」
そんな軽い気持ちで声をかけていただいて構いません。
私は、石を売るのが仕事ではありません。
石を通じて、ご家族の絆をつなぐお手伝いをさせていただくのが、長沼石材店の仕事だと思っています。
ブログの更新も「まずは記事を上げる!」と決意して続けてきましたが、こうしてお客様にお伝えできる場があることに感謝しています。
安中、富岡、渋川など、群馬県内ならどこでも飛んでいきます。
冷たい風が吹く季節ですが、温かいお茶をご用意してお待ちしております。
どうぞ、お気軽にご相談ください。
高崎・前橋エリアのお墓のことは長沼石材店へ
創業百余年、5代目の私が責任を持って対応させていただきます。
小さなお困りごとでも、まずはお話を聞かせてください。