この度、高崎市倉渕町に鎮座する「姉妹観音」を、より多くの皆様にお参りいただける「せせらぎ公園」へと移設する大役を仰せつかりました。
今回の工事は、単なる運搬・設置に留まらず、長年の汚れを落とすクリーニングや、観音様を末永く守るための「覆屋(おおいや)」の建設を含む包括的なプロジェクトとなりその石工事部を担う事になりました。
工事のハイライト
-
難所での搬出作業 移設前は険しい斜面に位置しており、クローラー運搬車やクレーンを駆使した慎重な吊り上げ作業を行いました。足場の悪い中での作業でしたが、一級石材施工技能士の技術を活かし、安全に搬出を完了しました。
-
高圧水洗浄によるリフレッシュ 移設に合わせて、長年の苔や汚れを高圧水洗浄にて丁寧に除去。建立当時の美しい石肌が蘇り、観音様も心なしか晴れやかな表情に見えます。
-
強固な基礎と覆屋の施工 新たな安住の地となる「せせらぎ公園」では、耐震性を考慮した基礎工事を実施。さらに、雨風から観音様を守るための木造の覆屋を新設し、大切にお祀りいたしました。
令和9年大河ドラマの主人公・小栗上野介公と「姉妹観音」
倉渕の地は、令和9年NHK大河ドラマの主人公として注目を集める小栗上野介忠順(ただまさ)公が、幕末に最後の日々を過ごした場所です。
※姉妹観音は小栗家用人の塚本真彦の家族が縁者を頼って七日市へ逃れる途中、山中に迷い相間川のほとりで幼い姉妹が命を落としました。その姉妹を悼み、後世に建立されたものです。激動の幕末、小栗公と共にこの倉渕の地に散った若い姉妹の悲運を慰め、その平穏を願う地域の祈りの象徴でもあります。
地域に愛される歴史を次世代へ
大河ドラマをきっかけに多くのファンが訪れることが予想される中、由来碑と共にこの歴史的背景を伝えられる場所へと移設できたことを、地元の石材店として大変光栄に思います。
新しくなった「せせらぎ公園」の姉妹観音。 小栗公ゆかりの地を巡る際は、ぜひ新天地で清々しくなったそのお姿に手を合わせにお立ち寄りください。




















