空手と私の成長～その4

更に続きです。

選んだ高校は隣の市の工業高校でした。行きは下り坂で15分帰りは上りだから40分の自転車通学です。

道場の先輩を頼って空手道部に入りました。練習時間は朝1時間、放課後三時間で毎日です。休みは2ヶ月に一回くらいのペースでお盆には3日、お正月には4日の連休がありました。年間の休みは十数日程度です。
その頃はまだ土曜日も学校がありましたので、土曜の午後と日曜日も午前と午後の二部練習でした。
私たちの年代は10人の新入部員が入りましたが、卒業時には4人になってしまいました。だいたい上級生も入部から引退までの間で半分くらいに減ってしまうそうです。

入部して一ヶ月くらいするとシメられました。一年生全員です。毎年の恒例行事だそうで、先輩たちは【儀式】と言っていました。理不尽に思いましたがナスガママですね。痛かったなぁ。でも顔はばれるから殴らずお腹でした。今思い出してもイヤです。次の年は踏襲しましたが。。。

そして、母校には「オツコ」という言葉がありました。いわゆるパシリ制度のことですが、なぜか母校では「オツコ」と言います。「お使い小僧」を略して「オツコ」だそうです。
一年生の仕事で当番制にして三年生のいる部室に行って、それが終わると二年生のオツコに行って終わります。学校近くのお弁当屋さんやうどん屋さん、駄菓子屋とか牛丼屋さんなんかによく行きました。

二年生の先輩のYさんにはお弁当屋さんによく行かされましたが、ザーサイが好きらしく【カラアゲ弁当ザーサイ大盛】というオーダーをよくもらいました。
付け合せに少し入っているザーサイを多くしてもらってくれとのことです。当初はお弁当屋さんも気軽にしてくれましたが、途中から20円プラスして代金をとるようになりました。
私はその影響で今でもザーサイが好きです。