空手と私の成長~その8
続きです。
春の全国大会が終わると、新入生が入ってきます。待ちに待った後輩ちゃんのご登場です。
これでやっとエバレルぜ~。
オツコにも行かなくていいし、逆にオツコに行かせられるぜぃ。
と、おそらく先輩方の活躍を知った新入部員は11人集まりました。確か。。
空手経験者は一人でしたが、面白そうなブーチャンが一人いました。
彼は、小学校のとき【剣道】をやって、中学校では【柔道】をやっていたそうです。たしかにゴツイし若干プニプニしています。
そして、高校では格闘技を極めるべく【空手道】に挑戦するんだそうです。
彼は程なくその頭角を現し、三年生引退後は組手の部で堂々のレギュラーを掴みます。動けるデブ(いい意味でね。)というヤツですね。
さすがに柔道有段者だけあって、接近戦で相手を転ばせるのが上手です。剣道の足捌きが使えるので、踏み込みも早いしポイントの取り方を知っています。
彼はその後(我々の引退後)組手のエースとして県内でも注目の選手に育って行きました。いろいろ応用できて不器用な部分もあるけれど強かったです。
その6でも書きましたがチームはその後の県大会は負け無しでした。夏のインターハイ【全国高校総体】ではまたもやT先輩が優勝し、超強力な一期先輩たちは引退していきました。そのときの結果はコチラ
その最後の夏のインターハイ県予選で私は思わぬ経験をすることが出来ました。
それは組手の団体戦での決勝戦でした。
先輩の一人が調子を崩し、急遽私が5番手の大将をつとめることになってしまいました。(大将と言っても5番目に出るってだけのことですよ。勝ち抜き試合ではないので、オーダーとすれば1番手の先鋒と3番手の中堅にエース格を配置するのが常套手段です。)
コーチの組んだオーダーでは私の前の副将戦までで優勝を決めるはずだったのですがなんと2対2で私の大将戦になってしまいました。
緊張しましたがこのときのことはよく覚えています。
なぜか、ゼッタイ勝てると思っていました。
お相手はチームのキャプテンだったようですが、なんだか動きがよく見えて試合が始まってからも少し余裕を持って動けました。
たぶん相手のほうがよっぽど緊張していたんだと思います。この試合で最後かも。。とか3年間の集大成だ。。とかいろいろ頭をよぎったのではないでしょうか?
そして私は優勝を決める勝利をすることができました。
先輩や監督・コーチ・保護者の方々・後輩たちからこんなことはないって言うくらい褒められました。あんなに褒められたことはそれまでもそしてそれからもあの時一回だけです。
いわゆる美味しい役回りでした。嬉しかったです。
ちなみにその後、私はチームの優勝を決める試合を更に二度経験しました。その話はもう少し先で。。