お墓の向きと方角の考え方|地域に根ざした石材店の提案

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お墓の向きと方角の考え方|地域に根ざした石材店の提案

お墓の向きと方角の考え方|地域に根ざした石材店の提案

2月も下旬になり、ようやく群馬特有の厳しい「赤城おろし」が和らぐ日も増えてきましたね。高崎市金古町の長沼石材店、5代目の長沼功一です。早いもので、もうすぐ春のお彼岸。この時期になると、墓地の清掃や新しくお墓を建てるご相談で、現場に出向く機会がぐっと多くなります。

先日もお客様から、「やっぱりお墓は南向きがいいんですよね?」「北向きは縁起が悪いって聞いたんだけど……」という切実なご相談をいただきました。実はこれ、お墓づくりにおいて一番といっていいほど多いお悩みなんです。

私は1級石材施工技能士として、日々石を割り、基礎を打ち、現場の土に触れていますが、そこで感じるのは「方角という形」以上に大切な「お参りの心」です。今回は、石屋の立場から、お墓の向きや方角について、迷信に振り回されないための考え方をお話ししたいと思います。

お墓の向きに「絶対の正解」はないというお話

まず、最初にお伝えしたいのは、お墓の向きに「ここじゃないとダメ!」という絶対的な決まりはないということです。「えっ、そうなの?」と思われるかもしれませんが、私の経験上、宗派や地域の風習、そして何より「その土地の形」によって、ベストな答えは変わるものなんです。

昔から「南向きや東向きが良い」と言われるのは、単に縁起だけでなく、日当たりや風通しといった、石を長持ちさせるための先人の知恵でもあります。でも、それに縛られすぎて、通路から入りにくい不自然な向きになってしまっては、せっかくのお墓参りがしにくくなってしまいますよね。

私が大切にしているのは、「ご先祖様が心地よく、お参りに来るご家族がホッとできる場所かどうか」という視点です。

方角ごとの意味と、現場で感じる「実用の差」

とはいえ、それぞれの方角にはちゃんとした意味があります。一般的に言われることと、私が現場で見てきたリアルな感覚を整理してみますね。

東向き・南向き:光と温かさを取り入れる

「日出ずる方角」である東や、一番日が当たる南は、やはり人気があります。仏教的な考えでは、西にある「阿弥陀如来の浄土」に向かって拝むために、お墓を東向きにする(拝む人が西を向く)という説もあります。

実用面では、群馬の冬は冷え込みますから、南向きだとお墓の霜が早く解け、お掃除がしやすいという利点があります。以前、前橋市の平地でお墓を建てさせていただいた際も、「冬でも明るくて温かいね」と喜んでいただけたのが印象的でした。日当たりが良いと、お墓の掃除も捗りますし、石の表面にコケがつきにくいというメリットもあります。

西向き:西方浄土への想いを込めて

「西向きは日が沈むから良くない」なんて言う方もいますが、私はそうは思いません。浄土真宗などでは、阿弥陀様がいらっしゃる西を向く配置を大切にすることもあります。信仰心に基づいた向きであれば、それは素晴らしい選択です。

ただ、石屋としての老婆心でお伝えすると、西日が強く当たる場所では、夏場の石材がかなり熱くなります。お参りの際は、火傷をしないよう気をつけていただきたいな、と思うこともありますね。石の種類(例えば、黒っぽいみかげ石など)によっては熱を吸収しやすいので、そのあたりも考慮してご提案しています。

北向き:実はそれほど悪くない?

北向きは一番敬遠されがちですが、墓地の区画の関係でどうしても北を向くことはあります。実際、高崎市の八幡霊園などでも、通路の向きによって北向きの区画は存在します。北向きだからといってバチが当たるなんてことはありませんし、最近は「あえて北向きにして、正面に強い直射日光が当たらないようにして文字の視認性を保つ」という考え方もあります。

「方角」よりも「通路」と「水はけ」が大事な理由

私が現場調査で一番最初に見るのは、実はコンパスの方角よりも、「お参りの通路がどこにあるか」「水はけ」です。

あるお客様のケースですが、「どうしても南向きにしたい」というご要望がありました。しかし、その区画では南を向くと、お参りする人が通路に背を向け、狭い隙間で拝まなければならない配置でした。これでは、車椅子でのお参りや、家族揃っての読経も難しくなります。

私は正直に申し上げました。「向きの言い伝えも大切ですが、お孫さんが遊びに来た時に、みんなでゆったり囲める向きにしませんか?」と。結局、そのお客様は通路に合わせた向きにされましたが、「長沼さんに言われた通り、こっちのほうが掃除もしやすいし、みんなで集まりやすくて良かった」と仰ってくださいました。

また、群馬は夏場に激しい雷雨(夕立)があります。方角云々の前に、しっかりとした基礎工事と水はけの設計ができていないと、お墓が傾く原因にもなります。私は見えない基礎の部分にこそ、5代目としてのプライドを持って「魂」を込めています。

迷信とどう向き合うか?後厄を経験した私の視点

「方角が悪いと悪いことが起きる」……そんな言葉に不安を感じるお気持ち、よく分かります。実は私も、気になって胃カメラの検査まで受けてきました(結果はピロリ菌もなし、非常に綺麗な胃粘膜でした!)。

不安を解消するために「確認する」「納得する」というプロセスは、お墓づくりも同じです。もし方角が気になるのであれば、まずはその理由を掘り下げてみてください。それが宗教的なものなのか、誰かに言われた不安なのか。もし不安であれば、ぜひお寺さんに相談してみてください。多くの住職さんは「心がこもっていれば向きは関係ないですよ」と仰ってくださるはずです。

私たち石屋は、その「安心」を形にするお手伝いをします。もし、土地の制約で希望の向きにできない場合は、お墓の角を少し丸くしたり、優しい色味の石を選んだり、お墓のリフォームの際に向きを微調整したりと、プロとしての工夫はいくらでもできますから。

まとめ:絆をつなぐための「納得」を

お墓の向きや方角に正解はありませんが、「あなたが納得して、ご先祖様を迎えられる向き」こそが、その家族にとっての正解だと私は信じています。

高崎市、前橋市、榛東村、吉岡町……この地で100年以上、地元の皆様のお墓を見守り続けてきた長沼石材店には、地域特有の気候や地盤のデータが蓄積されています。迷信に惑わされて眠れなくなる前に、ぜひ一度、現場を見ながらお話ししましょう。

石を売るのではなく、ご家族の絆をつなぐお手伝いをすること。それが、金古町の石屋としての私の使命です。

何か気になることがあれば、どんな小さなことでも構いません。お電話やLINEで、私、長沼功一を捕まえてくださいね。さっき決意したばかりですが、これからはブログも頑張って更新していきますので、どうぞ宜しくお願いします!

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