参照:前橋市公式ホームページ「嶺公園移転墓地(Fブロック)に新たに造成した小区画墓地及びA型地を分譲しています」
今朝、事務所のパソコンに向かっていたら、前橋市からの告知が目に入りました。令和8年4月1日付の発表でした。
嶺公園の新区画、ついに動き出しましたね。
前橋市営の霊園「嶺公園」に、小区画墓地(2.3㎡)とA型地(5.0㎡)の新規分譲が始まります。先着順受付は令和8年5月12日(火)から。これは前橋周辺で公営のお墓を検討されている方にとって、見逃せない情報です。
私、長沼石材店5代目の長沼功一が、石屋の現場目線でポイントをまとめました。最後までお付き合いください。
今回の分譲概要|小区画墓地とA型地、2種類の区画
今回の募集対象は、嶺公園移転墓地のFブロックです。新しく造成された区画と、従来からある区画の2種類が対象になっています。
① 小区画墓地(2.3㎡)
「管理が大変だから、もう少し小さいお墓にしたい」というお声、現場でほんとうによく聞くんです。核家族化が進むなかで、今の家族構成や生活スタイルに合ったサイズのお墓を、という需要が確実に高まっています。今回の小区画墓地は、そのニーズに応えた新しいタイプの区画です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 面積 | 2.3㎡(間口1.5m × 奥行1.54m) |
| 販売基数 | 48基(新規造成分) |
| 永代使用料 | 200,000円 |
| 特別徴収金 | 113,000円(土台・カロート工事費用として) |
| 年間管理料 | 1,510円 |
「2.3㎡って、どれくらいの広さ?」とイメージしにくい方も多いと思います。だいたい畳1枚ちょっと、と言うと少し感覚がつかみやすいでしょうか。間口1.5mというのは、大人が横になったくらいの幅です。
小さい分、お手入れはぐっと楽になります。草むしりの手間も、拭き掃除の範囲も、コンパクトになりますから。炎天下の草むしりから解放される防草工事の話を以前書いたことがあるんですが、区画が小さくなることで、そもそも草の生える面積が減る—これも大事な視点です。
② A型地(5.0㎡)
従来から嶺公園にある、ゆとりあるサイズの区画です。大きな家族墓を建てたい方、彫刻をしっかり入れて重厚感を出したい方には、こちらが向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 面積 | 5.0㎡(間口2m × 奥行2.5m) |
| 永代使用料 | 300,000円 |
| 年間管理料 | 3,300円 |
受付は「先着順」令和8年5月12日、朝8時30分からの話
今回の新規分譲、受付方法については先着順です。郵送やメールでの申し込みは受け付けていません。直接、前橋市役所の窓口に足を運ぶ必要があります。
- 販売開始日:令和8年5月12日(火曜日)
- 受付場所:前橋市役所 8階 公園緑地課(受付時間 9:00〜17:00)
- 注意:混雑が予想されます。整理券が配布される場合があり、午前8時30分までは市役所正面玄関前でお待ちください。
正直に言うと、「先着順」というのは気合いが要ります。私のお客さんでも、以前の八幡霊園の募集のときに「朝早くから並んでやっと取れた」とおっしゃっていた方がいました。高崎市八幡霊園の募集のときの話も参考になるかと思いますが、今回の嶺公園も、早めの準備をお勧めします。
前橋市役所まで遠い方は、5月12日の朝の動きを前日にしっかり段取りしておくとよいでしょう。駐車場の混雑も考えると、余裕を持って動くに越したことはありません。
申込資格について|当てはまるか確認してみてください
申し込みには、以下の条件をすべて満たしている必要があります。
- 前橋市の住民であること
- 遺骨を所持しており、祭祀の主宰者であること
- 他に墓地を所持していないこと
- 使用許可後、3年以内に墓碑等を設置できること
- 規格に合った墓地を設置できること
「前橋市民」という条件がありますので、高崎や吉岡、渋川にお住まいの方はご注意ください。ただ、遺骨の所持についての細かい解釈などは、前橋市役所の公園緑地課に直接確認されることをお勧めします。私たちが代わりに問い合わせることはできませんが、「こういう状況なんですがどう確認したらいいか」といったご相談には乗れます。
「3年以内の墓碑設置」という条件については、後ほど石屋の立場からもう少し詳しくお話しします。これ、けっこう大事なポイントなんです。
石屋・長沼功一からの3つのお願い
ここからは、石材店の代表としてではなく、長年この仕事をしてきた一人の職人として、お伝えしたいことを書きます。
1. 必ず現地を見てから申し込んでください
前橋市の告知にも「申し込み前に現地確認を」と書かれていますが、これ、ほんとうに大事です。
私の経験では、霊園の区画というのは、同じ霊園内でも場所によって環境がかなり違います。日当たりの良さ、水はけの状態、水場や通路からの距離、隣接する木の根の影響—。図面を見ているだけでは分からない、現場に行って初めて分かることが必ずあります。
前橋の嶺公園は、赤城山に向かってなだらかに広がるような地形です。私が施工でお邪魔した感覚では、区画によって若干の傾斜差があります。水はけについては、区画の向きや周囲の排水溝の位置を確認しておくと安心です。「この区画、雨の後はちょっと水が溜まりやすいかもしれない」というのが後から分かると、せっかくのお墓づくりに影響することもあります。
もし「一人で行くのは不安」「何を確認すればいいか分からない」という方がいれば、弊社スタッフが現地でご一緒することも可能です。お気軽にご相談ください。
2. 「3年以内の建立」は、思ったより早くやってきます
申込資格の中に「使用許可後3年以内に墓碑等を設置すること」とあります。「まだ急がなくていいかな」と思って申し込まれる方も多いんですが、この3年というのが案外あっという間なんです。
実際、私のところにも「使用許可を取ってから時間が経ってしまって…」というご相談が来ることがあります。お墓はいつ建てるのかという話を以前まとめたことがあるんですが、石の選定・デザインの決定・施工の段取りを含めると、実際に動き始めてから完成まで数ヶ月かかることが普通です。ゆとりを持ったスケジュールを考えておいてください。
「今すぐ建てなくてもいい。でも、期限が近くなってきたらぜひ相談してほしい」—これが私の本音です。
3. 小区画には小区画なりの、デザインの工夫があります
2.3㎡という面積を聞いて、「小さいから地味なお墓しか建てられないんじゃないか」と思われる方もいらっしゃいます。でも、それは違います。
コンパクトな区画だからこそ、石の質感・彫刻の入れ方・納骨室(カロート)の形状など、細部のこだわりが際立つんですよ。私が好きな仕事のひとつは、限られたスペースの中でどれだけ「その家族らしさ」を表現できるかを考えることです。
墓石デザインについて以前書いた記事でもお伝えしたんですが、「小さいから妥協する」ではなく「小さいからこそ選び抜く」という発想が、後々の満足度につながります。弊社の墓石デザイン集も参考にしていただけると、イメージが膨らむと思います。
ちょっとだけ、個人的な話を
私の父—4代目の話なんですが、嶺公園での施工はずいぶん昔からやっていました。当時は今のようなCADもないし、区画の寸法は巻き尺と目測で把握していたと聞きます。
私が仕事を引き継いで最初に嶺公園で施工したとき、「ああ、父もここで石を据えていたんだな」と思ったことを今でも覚えています。地面にハンマードリルを当てて、ガリガリと基礎の穴を掘り始めたとき、冬の石の冷たさが手袋を通して伝わってきた感覚—あれは変な話ですが、父に繋がるような感覚でした。
公営霊園というのは、誰でも同じ条件でお墓を持てる大切な場所です。墓地選びは「未来の住所選び」という言葉を私はよく使うんですが、嶺公園はその意味でとても良い場所だと思っています。
まとめ|5月12日に向けて、早めの準備を
改めて、今回のポイントを整理しておきます。
- 前橋市嶺公園(Fブロック)に、小区画墓地(2.3㎡)48基とA型地(5.0㎡)が新規分譲
- 受付は令和8年5月12日(火)先着順。前橋市役所8階・公園緑地課への直接申請が必要
- 申し込みは前橋市民で、遺骨所持・他に墓地なし・3年以内建立などの条件あり
- 申し込み前の現地確認は必須。区画によって環境が違います
「話だけ聞いてみたい」「どんなお墓が建てられるか見てみたい」という方も、ぜひ気軽にお声がけください。押し売りはしません。ただ、せっかくのご縁ですから、後悔のないお墓づくりのお手伝いができればと思っています。
嶺公園での施工実績もありますので、区画の特徴や規格についての疑問にもお答えできます。
長沼石材店
群馬県高崎市金古町
お問い合わせはこちら
参照:前橋市公式ホームページ「嶺公園移転墓地(Fブロック)に新たに造成した小区画墓地及びA型地を分譲しています」


